2024年4月10~13日 開催アジア最大のフランチャイズショー
いつもご利用いただきありがとうございます。FCさがし.comの橋本です!
今回はなんとフィリピン・マニラにて開催された『フラインチャイズアジアフィリピン』を視察してきました!
フラインチャイズアジアフィリピンは、アジア最大のフランチャイズショーとして知られ、今までで最も長く続いているフランチャイズ ショーです。
出展数は270社以上を数え、来場者はほとんどの通路を埋めるほどです!
ぐるりと全体を見回った所感を端的に述べると、やはり飲食関係の企業・ブースがほとんどを占めていました。
日本で開催されているフランチャイズショーでは、ジム・フィットネスやアミューズメントなどのサービス業態も多数出展し、飲食ブースの比率はそこまでの印象ではございますが、これと比較すると圧倒的な飲食ブース率であったといえます。
特にその裏付けとも言える点として、フィリピンの食に対する強い需要背景があると考えられます。
フィリピンでの有名なショッピングモールを例に挙げると、
・SMモールオブアジア
総店舗数 472
物販 169店(36%)
飲食 136店(29%)
サービス 58店(12%)
その他 109店(23%)
・SM Seaside City Cebu
総店舗数 469
物販 62店(13%)
飲食 132店(28%)
サービス 52店(11%)
その他 223店(48%)
・U.P. タウン・センター・バイ・アヤラ・マルズ
総店舗数 382
物販 44店(12%)
飲食 129店(34%)
サービス 26店(7%)
その他 183店(48%)
※当社調べ
と、いずれも飲食比率が高い割合を占めており、食べることに対しての強い需要がこうした店舗比率に表れていると考えることができます。
この中でのSMモールオブアジアについては、直接現地を歩き回りましたが、やはりフードコートや飲食店が特に高い入店率を誇っており、ほぼ満席状態の店舗も多数見受けられました。
理由の2つ目として、日本とフィリピンの人手充足状態の違いが考えられると思われます。現在日本ではいかなる業界においても深刻な人手不足の状態が続いており、日本ビジネスにおいての喫緊の課題は省人化やDX化などいかに人手をかけずに効率性を上げるかという部分に焦点が置かれています。故に、展示会場ではそれらに関連したブースが多くを占めるようになっています。加えて、そもそもの客数母体が大きくなければ利益性がよくない飲食店関連のブースは減少傾向にあり、サブスクや会員系のサービス業態ブースが多くなっていると考えられます。
一方でフィリピン市場においては、国全体の平均年齢が約24歳と、日本の約48歳と比較してもわかる通り溢れるほどの人手が存在しています。つまり、日本のような省人化という部分に焦点が当たるメリットはまるでなく、いかに人を雇い、いかに多くの潜在顧客を獲得するかという部分に着眼点が置かれていると考えられます。故に、フィリピンFCショーではほとんどの展示ブースを飲食ブースが占めているにもかかわらず、日本では考えられないほどの盛況ぶりを誇っていると考えられるでしょう。
多数のブースがある中で日本企業のフランチャイザーは非常に数が少ない状態であり、浸透率の希薄さを感じる一方で、日本を真似たような企業や日本食を提供するようなブースも見受けられ、日本に対する一定の認知度の高さ、需要を見てとることができました。
他方でマニラの街中を歩いてみると、見慣れた日系フランチャイズがそこかしこに多数出店している状態であり、この街中の状況と展示会場内であまり日本フランチャイザーを見かけない状況の違いは、少々違和感を感じました。
理由として挙げられる点としては、フィリピンまで進出しているような日系大手フランチャイザーは、フィリピンの中でも特に巨大な資本を持っているフランチャイジーとしか契約をしていない背景があると考えられます。出店のリスクや現地での物流確保など出店に当たって乱発するであろうそれらの課題を解決するにはやはり現地での大手とされるフランチャイジーと手を組むのが自然の流れと言えるでしょう。故に、FCショーのような場にブースを構えるには日系テナントが浸透しきっているとはいえない現況では、いささか時期が早い頃合いと考えられ、今回のFCショーには顔ぶれがなかったと考えられます。
今回私が見た限りではありますが、現地で出展されている企業のラインナップを眺め、実際にフラインチャイズブランドを日本で広めようという観点で考えた場合、難しいというのが率直な意見です。
なぜかと言いますと、飲食分野における日本で展開されているFCブランドのレベルの高さがまず挙げられます。品質や味、知名度を伸ばすためのキャッチ―な商品などフランチャイザーとして求められる資質がやはり日本のFCブランドよりも劣っていると現地では感じました。
日本で展開されているFCブランドは、まず安全な品質ともう一度食べたくなるような美味しい味を兼ね備えているものがほとんどですが、フィリピンで口にするものは味の面で日本よりおいしいと感じるものはとても少なく感じます。独特な匂いや風味がするもの、南国特有の脂っこい食品(フィリピン・マニラではフライドチキンが非常にポピュラーな食品であり、日本でいうところのラーメン店のような感覚でそこかしこにフライドチキン店が存在します。)、ぱっと見でなんか口にしたいとあまり思えないパッケージ、日本でポピュラーな食品を提供するけれども日本、特に東京で展開しているブランドとは到底戦えないレベルのものが多かったように感じました。日本では既に専門店などが成長し、FCブランドとしても特に洗練されたものが溢れている状態なので、こういった海外系ブランドが日本参入するには非常に高い壁があるように感じました。
一方で、マクドナルドやKFCなどのように日本でも非常に広まっているFCについては、キャッチーさ、品質、味だけでなく投資や利益率などの面においても優秀な結果を兼ね備えているため広まっているのかと思われます。
台湾のゴンチャなどに代表されるアジアFCブランドが日本でも目覚ましい拡大を見せている現在、東南アジアから輸入されているFCブランドは皆無に等しい状況ではあります。ですが、現場を見てきた意見としては、粗削りな部分が多くはありますが、現地の人々のやる気や学習意欲の高さ、そして海外展開への強い憧れという点を現地で手に取るように感じ、粗削りな企業たちが今後洗練され、国際フランチャイザーとして求められるそれらのポイントを十分に抑えたFC企業が現れる可能性は十分にあると感じました。
有名なフランチャイザー企業から地元企業まで出展している展示会で、今回は特に注目したフランチャイザー企業をピックアップ致しました!
- 韓国風フライドチキンを提供する飲食店「BBQ Chicken」
大手フランチャイズ会社であるBBQグループのメンバーとして、1995年9月1日に設立されました。14の子会社ブランドを傘下に持っており、美味しい鶏料理を提供する店舗として揺るぎない地位を誇っています。
その中でも代表ブランド「BBQチキン」は現在、アメリカ、中国、ベトナム、マレーシア、インドネシア、サウジアラビア、日本、イラン、スペイン、シンガポールなど世界57カ国に展開し、合計4,000店以上のフランチャイズ店を展開しています。
我々もフィリピン滞在時にbb•qのBGC High Street 店を利用しました。
味はもちろんのこと、店内は人でいっぱいになるほどの盛況ぶりで、人気フランチャイザーであることをまさに証明していたといえます。
インタビューとしては、PRスタッフのブライアンさんにお話を伺いました。
①ビジネスモデルの最大の強みはなんですか?
⇨メニューを見ていただくとよくわかりますが、私たちは素晴らしいフライドチキン料理を提供しています。みなさんがより食べたくなるようなチキンを海外支店での同じものを提供し続けることが、私たちの強さと言えるでしょう。
②売り上げを伸ばすために何をしていますか?
⇨基本的にはマネージャーが決めていることですが、会社のイメージをよりスマートにスタイルアップすること、値段をなるべく下げて提供すること、そしてそれらをSNSでPRし続けていくことは非常に大切であると思います。
また、会社規模拡大のためにフランチャイジーはより必要であり、提供する食品をより有名にしていくことも大切です。
③ビジネスをしていく上で、最大の課題はなんですか?
⇨最大の課題は、やはり店舗の立地です。私たちのターゲットに再度店舗へ訪れていただくために人が来やすい場所に店舗を立てることを意識しています。
④フィリピンから見た日本のビジネスはどうですか?
⇨飲食に限れば、メニューが非常に素晴らしく、見やすく作られていると思います。見てすぐにどんな商品かわかる上、その店の特徴を掴むことができます。それはとても大切なことです。
⑤これからのフィリピン商業はどのように発展すると思いますか?
⇨今でもそうですが、まず大きな成長を続けると思います。特に飲食についてはもっと外国の調査を進めることで利便性が向上していくと感じます。
- Jollibee(ジョリビー)
日本ではあまり馴染みのないお店ですが、世界1,400以上の店舗を展開するフィリピン最大のファストフードチェーンです。現在、フィリピンの他に、アメリカ、香港、シンガポール、サウジアラビア、イタリア、イギリスなど、270以上の海外店舗も展開しています。フィリピン都市部の店舗は24時間営業の店舗も多く、地元の人々や観光客で賑わっています。
メインメニューはハンバーガーとフライドチキン、バーガーステーキ。ライスやスパゲティなどボリュームのあるつけ合わせのセットメニューも多くあります。さらに、ローカルフードの「パラボック(あんかけビーフン)」もラインナップしています。
ブランドのキャラクター、Mr.ジョリビーは国民的キャラクターとして愛されているそうです。
インタビューとしては、PRスタッフのキャシーさんにお話を伺いました。
①ビジネスモデルの最大の強みはなんですか?
⇨まず挙げられるのが、味です。美味しくないものはやはりみなさん食べないので何よりも優先して味を磨くことを意識しています。
②ビジネスをしていく上で、最大の課題はなんですか?
⇨同業との競争で生き残ることだと思います。似たような商品を提供する中で、いかに経済状況を見分け、将来性のある方法性へ転換できるかが重要だと思います。
③フィリピンから見た日本はどうですか?
⇨とても素晴らしいものを持っていると思います。フィリピンにも日本食レストランがいくつもあり、そのほとんどはフィリピン人にも愛されています。日本のおかげでフィリピンでは様々な飲食を知ることができます。それを私たちはとても感謝しているのです。
④これからのフィリピン商業はどのように発展すると思いますか?
⇨これからも発展を続けると思います。2020年にはパンデミックがあり、少なからずダメージはありましたが、今では盛況を取り戻しており、今後もフィリピンでの商取引はより確実なものになっていくと信じています。
出展企業のフランチャイズビジネスモデル検証!
- BGCにある たこ焼き専門店 「Mr Tentacles」
写真はRettyより転用 https://retty.me/area/PRE999608/ARE1047/SUB104701/100001642691/
フィリピンでは10店舗のたこ焼き専門店
月売上シュミレーション
フィリピンのたこ焼き屋の月売上シュミレーションについて
売上60万円
原材料30万円 50%
賃料1.1万円
人件費5万円
その他3万円
利益8.7万円
という シミュレーションブックになっておりました
フランチャイズ コンサルタントの意見としては 売り上げは 日本と比べると 低いかもしれませんが相場であると思います。
原価率50%は FC 本部が手数料を抜いている分高い
人件費、賃料は安い。
利益が8.7万円、 7%の利益は低いですね。
フランチャイズ魅力度はDですね
フードトラックなどの個人事業主主体がターゲットしている企業が多く、今後の成長に伴う大手が育ってくると思うと、3年後が楽しみなフィリピンでした。
来年はFC探し.COMで日本企業をまとめて出展を進めたいですね。
日本フランチャイジーオーナーの意見
企業向けというよりは、個人オーナー向けのモデルがほとんどでした。
企業向け、はBtoBで話がまとまっており、展示会には出店してなかったです。
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